「落書き」と「アート」は紙一重だといわれます。
興味のない人にとっては同じように見えますが、この2つはどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「落書き」と「アート」の違いを解説します。
「落書き」とは?
「落書き」とは、「本来書いてはいけないところに書かれた文字や絵」を指す言葉です。
「落書き」の使い方
道路や壁など書いてはいけない場所に書かれた文字や絵を指す言葉で、書かれた絵や文字を指すほか書いてはいけない場所に書く不法行為の意味もあります。
いたずらや嫌がらせとして書く行為のほか、特に意味や目的がなく遊びとして書いた絵や文字を指す意味でも使われている言葉です。
いたずらや嫌がらせとして書く絵は真剣なものではなく適当に書かれていることから「下手でつたない絵や文章」という意味でも使われています。
「アート」とは?
「アート」とは、「心の内に湧く芸術衝動を外部から認識できる形で発露したもの」を指す言葉です。
「アート」の使い方
心浮かぶ気持ちや感情を芸術という手段を用いて表現した作品を指します。
一般的には美しいものや優れた技巧などを指しますが出来栄えの見事さは必ずしも重要ではありません。
作者の表現したい思いを形にしたものが「アート」であり、なんだかよくわからない形状のものが作品として認められることもあります。
「落書き」と「アート」の違い
「落書き」と「アート」の違いは「評価」です。
「落書き」と「アート」に技術的な違いや外見上の差異はなくどのように評価するかによって価値が決まります。
壁に描かれた絵を消したいと思えば「落書き」ですが見事な作品であると評価すれば「アート」になります。
「落書き」の例文
・『壁に落書きされた』
・『どう見ても落書きだとしか思えない』
「アート」の例文
・『壁に描いた絵がアートとして認められた』
・『アートかどうかは評価の分かれるところだ』
まとめ
「落書き」と「アート」は評価によって決まるものであり本質的には同じです。
明確な基準によって区別されるものではないので言葉の定義を正しく理解しておくことが重要です。
