この記事では、「来世」と「後世」の違いを分かりやすく説明していきます。
「来世」とは?
「来世」とは生まれ変わった後の世界や生まれ変わった後の生き物としての生を指します。
生まれ変わった後の話なので転生という概念がある宗教にまつわる言葉です。
「来世」というと次の人生というイメージを持つかもしれませんが、「来世」という言葉は仏教から来た言葉であり、仏教では人の生まれ変わる先は人とは限らず動物や虫などになる可能性もあります。
そのため「来世」という言葉は生まれ変わった後の人生ではなく、生まれ変わった後の生き物としての生という意味というのが正しいでしょう。
「後世」とは?
「後世」とは生き物が死んだ後にいく世界を指します。
また死んだあとに行く世界という意味ではゴセイと読みますが、コウセイという読み方だと自分が生きている時代の後の時代という意味でも使われる言葉で、「後世」という言葉はこちらの意味で使われることが一般的です。
生き物が死んだ後にいく世界という意味では生まれ変わりでいく世界という場合もありますが、生まれ変わりではなく天国や地獄のような死者が集まる死後の世界を指すこともあります。
「来世」と「後世」の違い
「来世」と「後世」の違いを、分かりやすく解説します。
生まれ変わった後の世界やその世界での生を指す言葉が「来世」で、生き物が死んだあとに行く世界が「後世」です。
「来世」は生まれ変わった後の生も指しますが「後世」では生まれ変わった後の生という意味は含みません。
また世界という意味では「来世」は生まれ変わり先の世界だけを指しますが、「後世」は天国や地獄のような死後の世界も含みます。
まとめ
生まれ変わった後の世界を指すという点で共通しているものの、「来世」はそれに加えてその世界での生という意味も持ちます。
それに対し「後世」は生まれ変わりではなく天国や地獄のような死後の世界も指すという違いがあり、両者は似ているようで大きな違いがある言葉と言えるでしょう。