「和書」と「洋書」は本の種類を表す言葉です。
それぞれどんな本を表しているのでしょうか今回は、「和書」と「洋書」の違いを解説します。
「和書」とは?
「和書」とは、「日本語で書かれた書物」を指す言葉です。
「和書」の使い方
「和書」の「和」は和食や和服など日本に由来するものを表す意味で使われる言葉です。
古代の日本は中国から「倭」と呼ばれていましたが奈良時代頃に「倭」が「和」に変わり日本に由来するものや日本風であることを意味する言葉として使われるようになったとされています。
「和書」とは書物のうち日本に由来するもの、つまり日本語で書かれた書物をあらわす言葉です。
特に日本で出版された書物を指す言葉であり日本語で書かれていることのほか綴じ方が和綴じの書物を指す意味でも使います。
「洋書」とは?
「洋書」とは、「西洋の言語で書かれた書物」を指す言葉です。
「洋書」の使い方
英語やフランス語、ラテン語など西洋の言語で書かれた外国製の書物を指します。
外国語の書物の中でも特に西洋の言語で書かれたものだけを指す言葉であり、中国語など西洋の文化圏に属さない言語で書かれた書物や外国語を日本語に翻訳し国内で出版した書物は「洋書」に含まれません。
「和書」と「洋書」の違い
「和書」と「洋書」の違いは「言語」です。
記述に使用されている言語が日本語である書物が「和書」、西洋に属する文化圏で使われている言語で記述されている書物が「洋書」という違いで区別されます。
出版された地域も基準の一つになっており日本国内で出版された書物が「和書」、海外で出版された書物が「洋書」です。
「和書」の例文
・『和書専門の古書店』
・『江戸時代の和書を入手する』
「洋書」の例文
・『洋書を個人輸入する』
・『辞書で調べながら洋書を読む』
まとめ
「和書」と「洋書」は言語と出版地域が区別の基準です。
明確な基準で使い分けられる言葉なので憶えておきましょう。