アメリカで長い長い歴史を持っている音楽ですが、日本ではあまり馴染みがないものに「ラグタイム」というジャンルのものがあります。
それでは、この「ラグタイム」とはどういう意味でしょうか。
また、「ジャズ」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ラグタイム」と「ジャズ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラグタイム」とは?
「ラグタイム」とは、19世紀末あたりからアメリカのアフリカ系の音楽家によって広められた音楽の種類です。
名前の「ragtime」は「ragged time」つまり、ズレたタイミングという意味で、これは「ラグタイム」がシンコペーションと呼ばれる小節を跨る所謂「食った」リズムを使用することから名付けられました。
有名なミュージシャンとしてはスコット・ジョップリンが有名です。
日本では、後述の「ジャズ」のようにポピュラーではありませんが、有山淳師の愉快な音楽は必聴といえます。
「ジャズ」とは?
「ジャズ」とは、19世紀末あたりから、アフリカ系のアメリカンによって全土に広められた音楽のジャンルのひとつで、インプロビゼーションと呼ばれる即興演奏と、ブルーノートというスケールを使用することが特徴です。
その後、様々なタイプの音楽に影響を与えている、まさにアメリカのキングと呼ぶことができるジャンルです。
「ラグタイム」と「ジャズ」の違い
「ラグタイム」と「ジャズ」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、アメリカのアフリカ系の人たちが自身の民族音楽をベースに作られた大衆音楽のジャンルであることは同じで、成り立ちのも同じような時代ですが、様々な部分で違いがあります。
まずは、演奏方法としては「ラグタイム」が楽譜に忠実であるのに対して「ジャズ」は即興が中心です。
曲の構成としては「ラグタイム」は2拍子を記法にしてシンコペーションを多用するものですが、「ジャズ」はスイングするリズムとブルーノート呼ばれる音階を使用します。
さらに、スピードも「ラグタイム」は早いものが多いですが、「ジャズ」は多種多様でゆったりとしたものもたくさんあります。
まとめ
この記事では、「ラグタイム」と「ジャズ」の違いを、解説してきました。
この2つは音楽としての聞こえ方は違いますが、アフロアメリカンの生活から生まれた自分たちのための音楽で、楽しく聴くと言う意味では同じです。
この機会にこれらの音楽を聴いてみるのも良いでしょう。