「味見」と「試食」はどちらも料理の味をチェックすることを表す言葉です。
2つの行為はどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「味見」と「試食」の違いを解説します。
「味見」とは?
「味見」とは、「料理の味を調節するために実際に味わって確かめること」を意味する言葉です。
「味見」の使い方
料理を作る過程ではさまざまな調味料で味を調整します。
調理している飲食物の味加減が適正なものであるかどうかを確かめるため実際に少し味わって確かめてみる行為が「味見」です。
飲食物の味加減がちょうど良いかどうか確かめるための試し行為であり完成する前の調理過程で行われる味のチェックを指します。
未完成品の味を確かめ完成へと導くための確認作業が「味見」です。
「試食」とは?
「試食」とは、「料理がふさわしいものかどうか実際に食べて確かめること」を意味する言葉です。
「試食」の使い方
レストランの新メニューや食品会社が開発した新しい冷凍食品などその料理が用途や目的にふさわしいものであるかどうかを判断するために実際に食べてみる行為を指します。
味の良し悪しだけでなく盛り付けやボリューム、保存性や価格など諸々の条件を考慮して目的にふさわしいかどうか確かめる行為が「試食」です。
「味見」と「試食」の違い
「味見」と「試食」の違いは「タイミング」です。
料理が完成する前の調理段階で味を確かめるのが「味見」、完成した料理をふさわしいかどうか判断するために食べるのが「試食」という味を確かめている飲食物が調理途中か完成品かの違いで区別されます。
「味見」の例文
・『スープを味見する』
・『味見したら薄かったので塩を加えた』
「試食」の例文
・『新メニューを試食する』
・『試食で好評だったので製品化されることになった』
まとめ
「味見」と「試食」は味を確かめるタイミングの違いで使い分けられます。
いつ何のために味を確かめるのかを基準に区別してください。