調理するための場所を指す言葉として「台所」と「厨房」があります。
2つの言葉はどのような基準で使い分けられているのでしょうか。
今回は、「台所」と「厨房」の違いを解説します。
「台所」とは?
「台所」とは、「一般住宅にある調理場」を指す言葉です。
「台所」の使い方
マンションの一室や一戸建て住宅などにある調理のためのスペースを指します。
日々の食事を作るために利用されるスペースであり流し台やコンロなど調理に必要な設備がそろっているほか冷蔵庫や電子レンジなど食材の保存や調理に必要な家電製品が置かれる調理作業に特化した専用スペースです。
一般家庭にある調理場を表す言葉なので住宅ではない場所にある調理場のことを「台所」と表現しても間違いではありませんが通常は使いません。
「厨房」とは?
「厨房」とは、「調理のためだけに使う専用の部屋」を指す言葉です。
「厨房」の使い方
一部屋丸ごと調理のために確保された専用の広いスペースを指します。
レストランなどの飲食店では客に提供するための料理を調理する専用のスペースが必要ですが、食材を仕込んだり加熱したりなど調理作業で料理を作り上げるための専用の部屋が「厨房」です。
飲食店の調理室のほかスーパーマーケットや惣菜店などで調理する部屋も「厨房」と呼ばれます。
「台所」と「厨房」の違い
どちらも調理の専用スペースを指す言葉ですが一般家庭にある調理場が「台所」、飲食店や事業所など一般住宅以外の場所に設けられる調理室が「厨房」という違いで区別されます。
「台所」はワンルームマンションなど他の機能を持つ部屋の一角に設けられることもありますが、「厨房」は独立した1室以上の広いスペースに設置されるという広さの違いも区別する基準のひとつです。
「台所」の例文
・『台所で晩ご飯をつくる』
・『台所に食器を取りに行く』
「厨房」の例文
・『シェフは厨房で料理を作っている』
・『注文を厨房に伝える』
まとめ
「台所」と「厨房」は置かれている場所の違いで区別されます。
調理スペースがどこにあるのかを基準にして使い分けてください。