この記事では、「反動」と「反発」の違いを分かりやすく説明していきます。
「反動」とは?
「反動」は「はんどう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他に力や働きを及ぼした時に、逆に押し返されること」という意味です。
2つ目は「ある流れ・傾向に対抗して生じる、逆の流れ・傾向のこと」という意味です。
3つ目は「保守主義を固持して、改革や革新を全て跳ねのける様子」という意味です。
「反動」の言葉の使い方
「反動」は名詞として「反動が出る・出た」「反動でぶつかる」などと使われます。
「反」は「跳ね返す」から転じて「逆のことをする」「対立する」という意味、「動」は「位置や状態が移りかわる」「変化を引き起こす」という意味、「反動」で「位置や状態が対立するよう変化を引き越こすこと」になります。
「反発」とは?
「反発」は「はんぱつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人の言動・主張を受けいれずに、強く否定すること」という意味です。
2つ目は「他からの力や働きを強く跳ね返すこと」という意味です。
3つ目は「相場が値下げの底から一気に値上がりすること」という意味です。
「反発」の言葉の使い方
「反発」は名詞として「反発する・した」「反発行為」などと使われます。
「反」は「逆のことをする」「対立する」という意味、「発」は「矢や弾を放つ」から転じて「外に現れ出る」「生ずる」という意味、「反発」で「対立する働き流れが生じること」になります。
「反動」と「反発」の違い
「反動」は「位置や状態が対立するよう変化を引き越こすこと」です。
「反発」は「対立する働き流れが生じること」です。
「反動」の例文
「反動」の例文は以下の通りです。
・『ボールが壁に当たった反動で人にぶつかる』
・『今まで自粛していた反動で人が一気に街に出る』
・『周囲から押さえつけられていた反動で遊びまくる』
「反発」の例文
「反発」の例文は以下の通りです。
・『親に反発して家出する』
・『会議で上司の意見に反発する』
・『磁石の同極が反発する』
まとめ
今回は「反動」と「反発」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。