この記事では、「繁昌」【はんじょう】と「繁盛」【はんじょう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「繁昌」とは?意味
昔は「繁盛」を「繁昌」【はんじょう】と書き、商売が栄えて盛り上がる状況を伝えました。
店主が神社に行き、商売が「繁昌」するよう願掛けしたり、お守りを買う、絵馬に願いを書くなどして客が大勢来るよう祈ったのです。
現在でも神社では昔の漢字で書かれた絵馬やお札を扱っている所もあり、年配の社長や自営業を営む人はあえてこの漢字が書かれている物を選ぶ人もいます。
「繁盛」とは?意味
客が多く来て稼げている状況を「繁盛」【はんじょう】といいます。
店に多くの客が来て賑わえば店主は嬉しい悲鳴を上げるといったさまを示すわけです。
このような状況になれば嬉しいと感じるのは、商品を売る商店やスーパーなどが当てはまります。
大勢の人が来て盛んに賑わうよう「商売繁盛」といった言葉を掲げて、商品が多く売れるように願うのです。
「繁昌」と「繁盛」の違い
「繁昌」と「繁盛」の違いを、分かりやすく解説します。
一昔前は「繁盛」を「繁昌」と書き、多くの人が使う漢字でした。
店を営む店長や出世したい社員、賭け事で勝ちたい者が願うときこの文字を使います。
もう一方の「繁盛」はいかに店が賑わっているか表せる言葉であり、商売している人にとっては商品が売れて嬉しい状況を示す言葉です。
このような状況になるように願い、商売繁盛するようお札を店に貼ったり、絵馬を飾ります。
「繁昌」の例文
・『ありがたいことに、開店当時から多くの客で店は繁昌している』
・『会社が繁昌するよう招き猫をロビーの棚に置いている』
「繁盛」の例文
・『SNSで新商品を宣伝すると午後から客が来て繁盛した』
・『冬は売り上げが落ちるので、神社で繁盛祈願した』
まとめ
どちらも同じ意味を持つ言葉であり、ほとんど使い方も同じ言葉ですが、使い方に工夫してうまく使い分けてみるといいでしょう。