「成算」と「勝算」はどちらも将来の見込みを表す時に使う言葉です。
2つの言葉はどのような意味の違いで使い分けられているのでしょうか今回は、「成算」と「勝算」の違いを解説します。
「成算」とは?
「成算」とは、「成功する見込み」を意味する言葉です。
「成算」の使い方
物事をするにあたって成功するだろう、うまくいくはずだという見込みを表します。
これから起きることに対して確実に予測するのは不可能です。
自分の能力や物事の難易度など様々な諸条件を考慮して成功するか否かを判断しますが、おそらく成功するであろうと信じられる強さが「成算」です。
成功すると自信をもって言えることを「成算がある」、自信がなく成功する可能性が低いことを「成算がない」と表現します。
「勝算」とは?
「勝算」とは、「勝つ見込み」を意味する言葉です。
「勝算」の使い方
勝負事に勝つ見込みを表す言葉で、勝つ自信ややる気といった精神的なものではなく諸条件を考慮したときに勝てるであろうと思われる勝ちの確率的なニュアンスで使われます。
勝負は時の運と言いますが実際の状況では事前の段階である程度予想がつきます。
実力や過去の実績、現在の調子や状況などの諸条件を計算し導き出される勝つ見込みを表す言葉が「勝算」です。
「成算」と「勝算」の違い
「成算」と「勝算」の違いは「勝敗」です。
「成算」は物事が成功する見込みを表す言葉なので自分1人でチャレンジするような場合にも使えるのに対し、「勝算」ははっきりと勝ち負けで決着がつく勝負事にのみ使える表現です。
勝利することで成功になる場合は「成算」と「勝算」のどちらも使えます。
「成算」の例文
・『成算はほとんどない』
・『成算があるならチャレンジするべきだ』
「勝算」の例文
・『勝算がなくても戦わなければならない時がある』
・『勝算があるので勝負に出る』
まとめ
「成算」と「勝算」は似ているようで意味が異なる言葉です。
勝ちを目指しているかどうかを基準に区別してください。