「実子」と「養子」は親子の関係性を示す時に使う言葉です。
どちらも法的に認められる子を意味しますが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「実子」と「養子」の違いを解説します。
「実子」とは?
「実子」とは、「遺伝関係が認められる血のつながった子」を指す言葉です。
「実子」の使い方
生物上の遺伝関係が認められる実の子を表します。
男性の場合は自分とパートナーの女性の間に生まれた子を指し、女性の場合は妊娠して産んだ子が「実子」です。
法律では婚姻関係にある人との間に生まれた子を「嫡出子」、婚姻関係にない人との間に生まれた子を「非嫡出子」と呼びます。
親子として血のつながりがあるので顔や声が似ているなど遺伝上の特徴がみられます。
「養子」とは?
「養子」とは、「遺伝関係がない法律上の子」を意味する言葉です。
「養子」の使い方
親子として血がつながっておらず法律的な手続きを経て親子関係になった子を指します。
遺伝上のつながりがなく元々は他人だった人物ですが、法的に「養子」と認められれば子としての権利や立場が認められます。
事情があって子どもを産めない夫婦が子どもを迎え入れたり家を継がせるためにふさわしい人物を迎えたりなどさまざまな理由で結ばれる関係です。
「実子」と「養子」の違い
「実子」と「養子」の違いは「血のつながり」です。
遺伝上の関係が認められる血がつながっている子が「実子」、血のつながりがなく法律によって認められる子が「養子」という違いで区別されます。
どちらも法律的に子としての立場と権利が認められており遺産相続などでも区別されることはありません。
「実子」の例文
・『実子は全部で4人いる』
・『実子だけあって顔がそっくりだ』
「養子」の例文
・『家を継がせるために養子を迎える』
・『養子でも可愛い我が子であることに違いはない』
まとめ
「実子」と「養子」は血のつながりの有無で区別されます。
法律的には同じ立場の子として扱われることもあわせて憶えておきましょう。