この記事では、「くれる」と「あげる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「くれる」とは?
「くれる」の意味は以下の通りです。
1つ目は「人から自分や側の者にものを与える」という意味で、相手が主体の言葉です。
2つ目は「目下のものにものを与えることの雑な表現」という意味で、「くれてやる」として使われます。
3つ目は「人が自分や自分の側の者に何らかの行為をすること」という意味で、相手が自分に何かすることです。
4つ目は「相手を脅す時の雑な表現」という意味で、「~してくれる」として使われます。
「くれる」の言葉の使い方
「くれる」は「呉れる」と書き、動詞として「くれる・くれた」「くれてやる」などと使われます。
語源は命令形の「くれろ」で、「くれ」に変化した後、動詞化して「くれる」になりました。
基本的に、相手から自分に対してものを与える行為を表し、相手と対等または目下の関係に対して使われる言葉です。
「あげる」とは?
「あげる」の意味は以下の通りです。
1つ目は、相手を敬って「与える・やる」を表す語という意味です。
2つ目は「与える・やる」の美化語という意味です。
本来敬うべき相手に対して使われる言葉でしたが、次第に親しい人や動物など日常的に使われる様になりました。
「あげる」の言葉の使い方
「あげる」は「上げる」と書き、動詞として「あげる・あげた」などと使われます。
語源は「低いところから高いところに移動する」、から転じて「自分より目上の人に物を高くかかげて渡すこと」です。
基本的に、自分から相手に対してものを渡す行為に使われる言葉です。
「くれる」と「あげる」の違い
「くれる」は「相手から自分に対してものを与える行為」という意味です。
「あげる」は「自分から相手に対してものを渡す行為」という意味です。
「くれる」の例文
「くれる」の例文は以下の通りです。
・『おばちゃんが雨玉をくれる』
・『彼女が傘を貸してくれた』
・『友達がエステのクーポン券をくれる』
「あげる」の例文
「あげる」の例文は以下の通りです。
・『子供におやつをあげる』
・『ママ友にサイズアウトの子供服をあげる』
・『友達にDVDを貸してあげる』
まとめ
今回は「くれる」と「あげる」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。