この記事では、「絶句」と「無言」の違いを分かりやすく説明していきます。
「絶句」とは?
「ぜっく」と読み、話やセリフの途中で言葉につまることをいいます。
悲しみなどのあまり、声を出せなくなることを表すこともあります。
または、中国古典詩の詩体のひとつに「絶句」があります。
起承転結の四句からなり、字数が5字の五言絶句や、7字で四句の七言絶句があります。
「絶句」の使い方
言葉につまったときなどに、「絶句してしまった」などと、使います。
「無言」とは?
「むごん」と読みます。
字の通り、物を言わないことを表します。
または、話さないことを保つことで精神を整える「無言の行」を略していうこともあります。
「無言」の使い方
物を言わないときや、話しかけたのに相手の反応がない場合などに使用します。
「プレゼントを無言でこちらによこす」「二人は、無言で見つめ合った」などと、使用します。
遺体になって自宅へ帰ることを指す「無言の帰宅」や、「無言電話」など、組み合わせて使うこともあります。
「絶句」と「無言」の違い
「絶句」は物を言えなくなることで、「無言」は、何も話さないことをいいます。
同じような場面で使われることもよくある言葉ですが、「絶句」には、今まで話していたのに、言葉が続かなくなるというニュアンスがあります。
それに対し、「無言」は言葉を話さないという意味なので、今までも黙っていた時に使われることが多くなります。
また、「絶句した」と言った場合には、黙りたくて黙ったわけではなく、何かのきっかけがあり、黙ってしまったという意味になります。
それに対し、「無言を通す」「無言になる」などと言った場合には、自発的に黙っていることが多くなります。
「絶句」の例文
・『帰宅したら、部屋があまりにも散らかっていたので、絶句してしまいました』
・『突然の知らせに、絶句してしまう』
「無言」の例文
・『妻から、無言の圧力を感じたので、部屋を掃除することにしました』
・『喧嘩になると無言になるタイプと、ヒステリーを起こすタイプだと、どちらが厄介なのだろうか』
まとめ
「絶句」は、次の言葉が出てこないことで、「無言」は話さないことです。
違いを知って、役立ててください。