「多数決」と「過半数」の違いとは?分かりやすく解釈

「多数決」と「過半数」の違いとは?違い

同じ意味だと思われやすい混同されがちな言葉として「多数決」「過半数」があります。

2つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「多数決」「過半数」の違いを解説します。

「多数決」とは?

「多数決」とは、「物事を決める時に賛成が多い案を採用する決定方法」を意味する言葉です。


「多数決」の使い方

集団における意思決定では集団に参加している多数の意見を集約する必要があります。

意見を集約するには案を選出する過程で集約する方法や最終決定において反映させるやり方などさまざまな仕組みがあります。

集団の意思決定において多数をもって決定する方法が「多数決」です。

簡単に言えば一番賛同者が多かった案や意見を採用するという方法です。

多数の意見を決定に直接反映することで賛同者をできるだけ多く、結果に不満を抱くものを少なくできる決め方であり法案の採決など広く利用されています。


「過半数」とは?

「過半数」とは、「全体の半分を超える数」を意味する言葉です。

「過半数」の使い方

集団を構成するもののうち全体のちょうど半分よりも多い数を表します。

全体が100であるならば半分の50を超えた数が「過半数」です。

全体の半分だと2つの要素が同数になる可能性もありますが「過半数」は残りが必ず少なくなるので多数派になります。

「多数決」と「過半数」の違い

多数派の意見を採用する物事の決め方が「多数決」、半分を超える数が「過半数」という違いで区別されます。

半分よりも多い「過半数」なら必ず多数派になるので「多数決」では意見や案を通す絶対的な基準です。

意見や案が複数の場合は「過半数」をとらなくても「多数決」で採用される可能性があります。

「多数決」の例文

・『多数決で決めることになった』
・『議会の原則は多数決である』

「過半数」の例文

・『過半数を取らないと負けてしまう』
・『選挙で過半数の議席を獲得した』

まとめ

「多数決」「過半数」は同じような場面で使うことが多く混同されがちですが表しているのは意思決定の方法と数の割合という全く別の言葉です。

それぞれの意味を正しく理解し区別してください。

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