この記事では、「手中」と「掌中」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手中」とは?
手の中、自分が持っている範囲のもの、自分が影響力を及ぼせる範囲という意味です。
「手」という漢字は、人間でいうと腕よりも先の部分を指します。
「中」は、ある範囲に含まれる部分という意味です。
このことから、「手中」は手に入る範囲という意味を持つことがわかります。
権利や成功などを自分のものとする意味で使う言葉で、「勝利を手中にする」のような使い方をします。
この場合は、自分が勝利を手に入れたことを意味しています。
飴玉のような小さなものは、手の中にすっぽりと入れることができます。
しかし、このさまを指して「手中」とはあまりいいません。
「掌中」とは?
手のひらの中、自分が持っている範囲、自分が支配できる範囲という意味です。
この言葉は、成功や権利などを自分のものとするという意味で使われることが多いです。
「一国を掌中におさめる」のような使い方をします。
この例の場合だと、一つの国を自分の支配におくといった意味になります。
「掌」は、手首から指先までの、握ったときに手の内側になる部分を指します。
小さな物は自分の手の内側にすっぽりとおさめることができます。
しかし、物を手のひらの中におさめることを、「掌中」とはあまりいいません。
「手中」と「掌中」の違い
「手中」と「掌中」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらの言葉も意味に大きな違いはありません。
どちらにも、成功や権力などを手に入れる、自分が持っている範囲、自分が支配できる範囲という意味を持っています。
「手」と「掌」はやや違い、手は手首から指先までの間、掌は手首から指先までの間の、握ったときに内側になる部分です。
そのため、「手中」は手の中という意味で、「掌中」は手のひらの中という意味になります。
まとめ
2つの言葉に大きな違いはなく、自分が所有や支配する範囲という意味を持っています。