「包容力」と「抱擁力」は、どちらが正しい言葉なのでしょうか。
各言葉の意味も踏まえて、この記事では、「包容力」と「抱擁力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「包容力」とは?
「包容力」の「包容」とは、包み入れることや包み込んでいること。
また、広い心で相手を受け入れること。
といった意味になります。
そんな力が「包容力」。
相手の欠点や過ちなどを含め、相手のすべてを受け入れ包み込む力、心の広さを言いします。
言い換えれば、「寛大」や「雅量」、「寛容」などと同じです。
「包容力」の言葉の使い方
「包容力」の場合、「包容力がある・ない」といった使い方のほか、「包容力に満ちた」や「豊かな包容力」、「包容力が必要」などといった形で用いられます。
「抱擁力」とは?
「抱擁力」の「抱擁」とは、愛情を持って抱きかかえること。
抱きしめること。
といった意味があります。
気持ちを込め相手を抱きしめる行為が「抱擁」で、「抱擁力」といった言葉はありません。
しいて言えば、抱きしめる力。
その程度の意味となります。
「抱擁力」の言葉の使い方
「抱擁力」といった言葉は存在しないため、「抱擁力」の使い方などありません。
「抱擁力」の「抱擁」は、「抱擁する」や「熱い抱擁」などといった形で用いられます。
「包容力」と「抱擁力」の違い
「包容力」の「包容」は、広い心で相手を受け入れること。
包み入れることを意味し、そこから、相手のすべてを受け入れ優しく包み込む力を「包容力」と言います。
一方、「抱擁」は、愛情を持って抱きしめるといった意味がありますが、その力を「抱擁力」とは言いません。
「抱擁力」という言葉は誤った言葉で、正しい言葉は「包容力」のみとなります。
まとめ
以上のように、「包容力」と「抱擁力」は、同じ読み方で似たような意味を持つ言葉のように思えますが、実際に用いられている正しい言葉は「包容力」。
そのため、誤った使い方を行わないよう、注意が必要です。