この記事では、「停滞前線」と「閉塞前線」の違いを分かりやすく説明していきます。
「停滞前線」とは?
停滞前線は、ていたいぜんせんと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば分かる事でしょうが、同じ所にとどまって動かない事といった意味の停滞の漢字に、異なった気団の境界面と地表との交線といった意味がある前線の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ停滞前線は、ほとんど動きがない前線を表すのです。
「停滞前線」の言葉の使い方
停滞前線は、あまり動きがない前線という意味で使われる言葉となっています。
具体的には、寒気と暖気が同じ位の勢力であるが故に、ほとんど動きが見られない前線に対して使用されているのです。
「閉塞前線」とは?
閉塞前線は、へいそくぜんせんと読むのが正しい読み方となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、とじてふさぐといった意味を持つ閉塞の文字に、気象で寒と暖、2つの気団が地表面で接触する線といった意味を有する前線の漢字を付け加える事で完成した言葉です。
以上の事から閉塞前線は、温帯低気圧の発達過程において、動きの速い寒冷前線が温暖前線に追いつく事で生じる前線を示します。
「閉塞前線」の言葉の使い方
閉塞前線は、温暖前線に寒冷前線が追いつく事で出来る前線を意味する言葉として用いられているのです。
暖かい気団が冷たい気団に閉め出され上空に押し上げられる事で、地上においては2つの前線が閉塞した様になる事から、閉塞前線という言葉が使用されています。
「停滞前線」と「閉塞前線」の違い
停滞前線と閉塞前線の漢字表記を比べれば、停滞と閉塞という漢字の違いがある事に気付く事が可能です。
所がその後に続くのは共に、前線の漢字であり、どちらも気象に関連した用語となっています。
ただし停滞前線は、梅雨前線や秋雨前線の様に、ほとんど動きがない前線を表すのです。
一方の閉塞前線は、温帯低気圧の発達する過程で、動きの速い寒冷前線が温暖前線に追いつく事で生じる前線を示します。
まとめ
2つの言葉はどちらも、前線という漢字が使われている事から分かる様に、気象に関する言葉です。
ちなみに停滞前線は、梅雨前線の様に、あまり動きが見られない前線を表す言葉として使われています。
対する閉塞前線は、温帯低気圧の発達過程で、温暖前線に寒冷前線が追いつく事で生まれる前線を示す言葉として用いられているのです。