この記事では、「雨水」と「汚水」の違いを分かりやすく説明していきます。
「雨水」とは?
雨の水、雨がたまった水という意味です。
「雨」は、空から降ってくる雨を指します。
地表の水分や海水などがは、温められると蒸発をします。
地上に比べて上空の方が気温が低いです。
上空に達した水蒸気は冷やされ、水滴になります。
こうしてできた非常に小さな水や氷の粒が集まったものが雲です。
雲の中の水や氷の粒は、互いにぶつかり合って、次第に大きくなっていきます。
粒が大きくなりすぎると浮かんでいることが難しくなり、上空から落ちてきます。
この落ちてきたものが、雨や雪です。
その降ってくる雨のことや、降ってきてたまったものを「雨水」といいます。
「雨水」には、空気中の物質が溶け込んでいます。
硝酸や硫酸などが多く溶け込んでいると、pHが酸性に傾きます。
「汚水」とは?
汚れた水という意味です。
汚物や廃液などを含んでいる、清潔さのない水をいいます。
工場や家庭などからでる排水です。
家庭では、洗濯や食器洗いなどの際に洗剤を使用します。
洗剤は分解されにくく、水を汚します。
また、衣服や食器などについた汚れも、そのまま流せば水を汚します。
工場では、さまざまな化学成分を扱っています。
工場で使用された水は処理され、あるていどきれいにされてから排水されますが、飲めるほどの清潔さがあるのではありません。
汚れた水といえます。
そういった、汚れた水のことを「汚水」といいます。
「雨水」と「汚水」の違い
「雨水」と「汚水」の違いを、分かりやすく解説します。
「雨水」は空から降ってくる雨の水のことです。
きれいか、汚れているかという視点での意味ではありません。
「汚水」は汚れた水のことです。
きれいか、汚れているかを問題にしています。
まとめ
どちらも「水」のことですが、一方は空から降ってくる雨の水のこと、もう一方は汚れた水のことで、意味が異なります。