「超える」と「超す」の違いとは?分かりやすく解釈

「超える」と「超す」の違いとは?違い

この記事では、「超える」【こえる】と「越す」【こす】の違いを分かりやすく説明していきます。

「超える」とは?意味

今の位置から飛び越えたことで、基準の数値を大きく上回る状況を「超える」【こえる】といいます。

使い方としては、仕事を頑張ったため、係長という地位を飛び越えて部長になったり、周囲の従業員よりも作業効率が良いため、物を的確に素早く作り出せるのでリーダーにまで地位が上がったという場面で使われている言葉です。


「越す」とは?意味

ある程度を目安にしたとき、それ以上になる状態を「越す」【こす】といいます。

例えば、前を走行している車の速度が遅いとき、後ろを走る自動車が前に出るため追い越すといった状況で使うわけです。

また、寒い季節を越せばその先は暖かで陽気な日が続く春がくるでしょう。

他の使い方としては、50歳を越すと肩が思うように上がらないなど、前よりもどういった状況になったかを表します。


「超える」と「越す」の違い

「超える」「越す」の違いを、分かりやすく解説します。

基準の数値が今よりも上回ったり、低い階級から上に飛び抜けていくことを「超える」というわけです。

このようなところから、ある思想が周囲よりも広く持つときは「○○さんの考え方は人を超える」と言い、尊敬したり、褒める意味で使います。

もう一方の「越す」は、前を走る者や車よりも速度を出して、抜かすことで前に躍り出る状況を意味する場面で使う言葉です。

「超える」の例文

・『同じ年代の人よりも遥かに超える先輩の考え方に共感する』
・『予定していた1万人を遥かに超える人が集まって驚いた』

「越す」の例文

・『高速道路の速度規定よりも遅い車を追い越す』
・『北海道では、木を切って積んでおいてから寒い冬を越す』

まとめ

似ているようで、意味に違いがある言葉を2つご紹介しました。

状況に応じてどちらを使えばいいか工夫して、うまく使い分けてみるといいでしょう。

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