この記事では、「兎にも角にも」と「兎に角」の違いを分かりやすく説明していきます。
「兎(と)にも角(かく)にも」とは?
「兎にも角にも」には以下の意味が含まれています。
・「それはさておき」や「いずれにせよ」
・「何やかやと」や「あれこれと」
「兎にも角にも」の類義語には「何(なに)しろ」や「何分(なにぶん)」、「ともあれ」や「それはともあれ」、「つまり」や「どの道」などがあります。
ちなみに、「兎」や「角」という漢字は当て字であるため、とりわけ意味などは含まれていません。
「兎に角にも」の使い方
「兎に角にも」は副詞として使われています。
「兎(と)に角(かく)」とは?
「兎に角」には以下の意味が含まれています。
・「他の事柄とは別の問題としてという気持ちを表す」、「何はともあれ」、「いずれにしても」
・「上の事柄にはかかわらないという気持ちを表す」、「さておき」、「ともかく」
「兎に角」の使い方
「兎に角」は副詞として使われています。
「兎にも角にも」と「兎に角」の違い
「兎にも角にも」を省略した表現が「兎に角」であり、どちらも「何はともあれ」や「いずれにしても」、「それはさておき」や「ともかく」などの意味を表す言葉になります。
ちなみに、「兎に角」という当て字は仏教用語の「兎角亀毛」に由来しているとも言われ、この仏語は「ウサギに角、カメに毛が存在しないように、現実にはありえないものの例え」としてや「実際にはないものを有るとすること」という意味を指していたようです。
「兎にも角にも」の例文
・『兎にも角にも、この状況を打開するための策を講じなければならない』
「兎に角」の例文
・『彼は兎に角、新しいことはやらずにはいられない性格のようだ』
まとめ
「兎にも角にも」は「それはさておき」や「いずれにせよ」、「何やかやと」や「あれこれと」などの意味を表す言葉です。
そして、「兎に角」も「他の事柄とは別の問題としてという気持ちを表す」、「何はともあれ」や「上の事柄にはかかわらないという気持ちを表す」や「ともかく」という意味を表す言葉であり、「兎にも角にも」を省略した表現になります。