この記事では、「一本背負い」と「背負い投げ」の違いについて紹介します。
一本背負いとは?
一本背負いとは、柔道の投技の1つです。
柔道の投技には、手技・腰技・足技・捨身技・真捨身技・横捨身技といった種類があります。
一本背負いは手技の一種で、正式には「一本背負投」といいます。
相手の一方の腕を抱え込み、肩に担ぎ上げて投げる技です。
上手く技をかけることができれば、片手で投げることもできます。
バルセロナオリンピックで金メダルを獲得した古賀稔彦の得意技としても知られています。
柔道を描いて大人気を博した漫画「YAWARA!」の主人公・猪熊柔の得意技でもあります。
また、大相撲にも一本背負いという決まり手があり、相手の片腕を抱え肩に担いで自分の前方に投げ倒す大技です。
背負い投げとは?
背負い投げも柔道の投技の1つで、手技に分類されます。
柔道の投技の中では定番の技で、一本背負いとは区別されています。
相手の懐に踏み込むか相手を引き出してから潜り込むように体を沈め、相手を背負って引き手で引いて投げる技です。
体の小さい人が、大きい人を投げるのに向いています。
オリンピックで金メダルを獲得した谷亮子や野村忠宏らが得意としていました。
一本背負いと背負い投げの違い
一本背負いと背負い投げは、元々同じ「背負投」という技でした。
それが国際柔道連盟の分類に従う形で、「一本背負投」と「背負投」に分けられるようになったのです。
一本背負いは、相手の片腕を抱え込んで肩に担ぎ上げて投げる技です。
それに対して背負い投げは、相手の体を自分の背中に引き付けて肩ごしに投げる技になります。
技をかけやすいのは一本背負いですが、背負い投げの方が投げの力は強いとされます。
また、背負い投げは連続技に持っていきやすいという特徴もあります。
まとめ
一本背負いは相手の片腕を抱え込んで肩に担ぎ上げて投げる技で、背負い投げは相手を背負って肩ごしに投げる技です。