「総員」と「全員」の違いとは?分かりやすく解釈

「総員」と「全員」の違いとは?違い

この記事では、「総員」【そういん】と「全員」【ぜんいん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「総員」とは?意味

特定の団体に所属する人たちすべてを投入することを「総員」【そういん】といいます。

軍隊では戦地で味方が負けている状況であるとき、兵をすべて現地へ送って応戦するわけです。

「全員」とほぼ同じ意味がありますが、よりその団体に対して忠実に従い、所属する者といった意味合いが強く出る言葉であり、その会員が総て揃い、目的に向けて行動する状態を表します。


「全員」とは?意味

その場所にいるすべての人を「全員」【ぜんいん】といいます。

ある特定の団体に所属する者が対象であり、メンバーとして登録していれば「メンバー全員が集まる」というわけです。

「全員に解答用紙を配る」といえば、すべての人に配って記入してもらう状況を表します。

1人残らずという状況を指す言葉であるため、数人でも出席していないのであれば「全員」とは言えません。


「総員」と「全員」の違い

「総員」「全員」の違いを、分かりやすく解説します。

すべて所属するものが集まって動くという意味になるのが「総員」です。

同じ目的に向かって指導者から指示を受けて行動する人たちが同じ場所に集まり、国のために動いたり、人々を助けるよう行動します。

もう一方の「全員」は、すべての会員が揃うことを確かめるときに使う言葉です。

「全員に配慮する」といえば、別け隔てなく気を配るといった意味になります。

「総員」の例文

・『軍隊では、兵隊を総員して被災した現場へと送り出す』
・『百貨店では、イベントが忙しくなる期間は従業員を総員する』

「全員」の例文

・『学年全員で文化祭を盛り上げるため企画を考えた』
・『体育館には台風を逃れて来た村人全員が集まった』

まとめ

どちらも似たような意味になりますが、使われている状況に違いがありますので、自分なりにうまく使い分けてみるといいでしょう。

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