「絶無」と「皆無」の違いとは?分かりやすく解釈

「絶無」と「皆無」の違いとは?違い

この記事では、「絶無」【ぜつむ】と「皆無」【かいむ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「絶無」とは?意味

ある物事が絶え果て、今は何も残っていない状況を「絶無」【ぜつむ】といいます。

前まではその事柄が人々を翻弄していた時代がありましたが、現在はまったく惑わされることも無くなった状態であり、一つ残らずきれいになくなっているといった状態を表せるのです。

例としては、子どもが労働に駆り立てられていたが、今となっては「絶無」に等しいといった使い方をします。


「皆無」とは?意味

その事例はまったく存在しないというとき、「皆無」【かいむ】といいます。

跡形もなく全然無いという状況を表せる言葉であり、ことごとく物が一つ残っていない状況を表せる言葉になるわけです。

例えば、企業が今年は利益を出せなかったというときは「今年度の経常利益は皆無」と表します。

また、会議に全員が参加しているのであれば「欠席した者は皆無」といった使い方をする言葉です。


「絶無」と「皆無」の違い

「絶無」「皆無」の違いを、分かりやすく解説します 完全に無いという状況を「絶無」といい、1つもないことを強調して伝えられる言葉です。

「絶無に等しい」といえば、ほぼ事故も事件すら起こらないので、安心できる街といえます。

価値がないと思う物に対して使えば、いかに値段が付かない意味がない物であるかを伝えるのです。

もう一方の「皆無」は、まったくないといった状態や状況を表せます。

「経験者は皆無」といえば、まったくやったことがない人ばかりであると意味するわけです。

「絶無」の例文

・『事故の絶無を目指し、二度と死者が出ないことを目指す』
・『高校に通う生徒の中で校則を破る者は、まっくの絶無だ』

「皆無」の例文

・『登山に参加したいという希望者は皆無だった』
・『台風に襲われた日、催しに来る人は皆無だった』

まとめ

ほとんど同じような意味がある言葉ですが、使う状況や意味に違いがありますので、自分なりにうまく使い分けてみるといいでしょう。

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