この記事では、「独唱」と「アカペラ」の違いについて紹介します。
独唱とは?
独唱とは、一人で歌を歌うことをいいます。
イタリア語ではソロ(solo)といいますが、ソロには独唱だけではなく1人で楽器を演奏する独奏も含まれます。
また、歌唱には「独唱」「重唱」「斉唱」「合唱」といった種類があります。
重唱は少人数で、各声部を1人ずつ歌い分けるものです。
斉唱は複数の人が同じ旋律を歌います。
合唱は、複数の人がそれぞれ別のパートを謳う歌唱法になります。
式典などでは国歌を斉唱するといいますが、複数人で歌う場合に使用します。
1人だけで歌う場合には、国家を独唱するという言い方が正しいです。
アカペラとは?
アカペラとは、楽器の伴奏なしで歌うことをいいます。
イタリア語の「a cappella」をそのまま日本語読みした言葉になります。
アカペラは賛美歌から生まれたといわれており、元々は簡素化された教会音楽の様式を指す言葉でした。
イタリア語の「a cappella」には、「礼拝堂風に」という意味にがあります。
礼拝堂で歌われる歌の様式をアカペラと呼んでいたのですが、必ずしも伴奏がなかったわけではありません。
礼拝堂で歌う歌には伴奏があるものもありました。
しかし、伴奏がない歌が多かったため、伴奏なしで歌うことをアカペラと呼ぶようになっていったのです。
独唱とアカペラの違い
独唱は1人で歌うことで、アカペラは伴奏を伴わないで歌うことをいいます。
独唱では楽器で伴奏する場合もありますし、伴奏なしでアカペラで歌う場合もあります。
アカペラも伴奏を伴わない歌なので、人数によって区別はされません。
1人で歌うこともありますし、複数で歌うこともあります。
ただし、本来アカペラは合唱曲のことを指していました。
1人で歌う独唱は含まれなかったのですが、独唱も伴奏がなければアカペラと呼んでいます。
まとめ
独唱は1人で歌うことで、アカペラは伴奏を伴わずに歌うことです。