「名目gdp」と「実質gdp」の違いとは?分かりやすく解釈

「名目gdp」と「実質gdp」の違いとは?違い

この記事では、「名目gdp」「実質gdp」の違いを分かりやすく説明していきます。

「名目gdp(めいもくじーでぃーぴー)」とは?

「名目gdp」とは、「その年の経済活動の水準を算出した数値」を意味する言葉です。

「名目gdp」は、その年に生産された財について、生産数量に市場価格をそれぞれ掛けて、算出された生産されたものの価値を全て合計することで求められます。

例として、財の値段が3倍になったとき、「名目gdp」も同じく3倍になりますが、単純に経済規模が3倍になったとは言い切れないのです。

経済の実情を知る上では、後述する「実質gdp」のほうが物価変動による影響を除いているため重視されます。


「名目gdp」の使い方

「名目gdp」は名詞として使われています。


「実質gdp(じっしつじーでぃーぴー)」とは?

「実質gdp」とは、「物価変動による影響を取り除き、その年に生産された財の本当の価値を算出した数値」を意味する言葉です。

「実質gdp」は先述した「名目gdp」から物価の上昇や物価の下落など「物価の変動」が差し引かれているので、経済の実体をより正確に知ることができるのです。

「実質gdp」の使い方

「実質gdp」は名詞として使われています。

「名目gdp」と「実質gdp」の違い

「名目gdp」「その年の経済活動の水準を算出した数値」であり、その「名目gdp」から「物価変動の影響」を除いたものが「実質gdp」となります。

「名目gdp」の例文

・『過去の名目gdpと今年の名目gdpの比較を試みる』

「実質gdp」の例文

・『実質gdpを見れば、去年は物価変動の影響が大きかったことが窺える』

まとめ

「名目gdp」「その年の経済活動の水準を算出した数値」を意味し、「実質gdp」とは、「物価変動による影響を取り除き、その年に生産された財の本当の価値を算出した数値」を意味する言葉になります。

物価変動の影響が除かれている分、「実質gdp」のほうがより経済の実情を正確に把握することができます。

逆に、「名目gdp」は物価変動の影響を反映させた数値とも言えます。

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