全国の寺で大切に祀られているのが「仏像」と「大仏」です。
どちらも立体の造形物ですがどのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「仏像」と「大仏」の違いを解説します。
「仏像」とは?
「仏像」とは、「仏の姿を模した像」を指す言葉です。
「仏像」の使い方
仏教で信仰の対象になる悟りに至った人のことを「仏」といいます。
信仰や礼拝の対象として作られる仏の姿をした像が「仏像」です。
信仰の対象になる仏はひとつだけではありません。
釈迦如来や阿弥陀如来、文殊菩薩や不動明王などさまざまな仏が存在します。
仏の姿を立体物として作り上げた「仏像」は寺院では信仰の対象として大切に祀られています。
木彫で作られた木彫のほか金属性のものや近年はプラスチック製のフィギュアタイプの仏像も人気です。
「大仏」とは?
「大仏」とは、「仏の姿を模して造られた巨大な像」を指す言葉です。
「大仏」の使い方
一般的なものと比べて特に巨大な仏の像を指します。
仏教を開いたとされる釈迦の身長が1尺6寸だったという伝説からそれ以上の大きさ、現代の単位に換算すると4. 8メートル以上の像を「大仏」とするのがひとつの基準です。
実際にはそれよりも小さい像でもある程度の大きさなら「大仏」と呼ばれることがあり厳密な基準ではありません。
「仏像」と「大仏」の違い
「仏像」と「大仏」の違いは「大きさ」です。
仏の姿を表現した像が「仏像」、仏の姿を表現した巨大な像が「大仏」と物理的な大きさを基準に区別されています。
4. 8 メートルがひとつの基準ですが厳密なものではなく、3メートル前後の像から100メートル近い像まで、大きな仏の像は全て「大仏」と呼ばれています。
「仏像」の例文
・『本堂に仏像が祀られている』
・『仏像を購入する若者が増えている』
「大仏」の例文
・『鎌倉に大仏を見に行く』
・『板橋区赤塚には東京大仏がある』
まとめ
「仏像」と「大仏」は大きさの違いで区別されます。
具体的な基準はなく基本的には慣習に従っているので何と呼ばれているかを参考に区別してください。