「既存」と「現有」の違いとは?分かりやすく解釈

「既存」と「現有」の違いとは?違い

同じような場面で使われる言葉として「既存」「現有」があります。

この2つの言葉にはどのような意味の違いがあり何を基準に使い分けられているのでしょうか。

今回は、「既存」「現有」の違いを解説します。

「既存」とは?

「既存」とは、「すでにこの世に存在していること」を意味する言葉です。


「既存」の使い方

今まで誰も考えつかなかった全く新しいアイデアやまだ作られていない新製品など存在していないものではなく、すでにこの世に存在しているものを指します。

今現在存在しているものだけではなくかつて存在していたが今は失われているものや形を残していないものであっても既に存在は確認されているので「既存」に含まれます。

一般的には先行する考えや物品がもうあることを表す意味で使う言葉です。


「現有」とは?

「現有」とは、「現在の時点で持っていること」を意味する言葉です。

「現有」の使い方

所有している物品や保有している能力など現在の時点で持っている様子を表します。

一般的には流動性の高いものに対して使うことが多く、増えたり減ったりするものや手放す可能性のあるものなど変動の大きいもののうち現在の時点で持っている状態が「現有」に当たります。

将来的に入手するのが確実なものであっても現在の時点で持っていなければ「現有」には含まれません。

「既存」と「現有」の違い

「既存」「現有」の違いは「所有者」です。

誰が所有しているかを問わず人類の歴史上すでに存在しているものが「既存」、特定の人や組織が現在の時点で有しているものが「現有」という違いで区別されます。

すでに販売され市場に出回っている製品は「既存」ですが今持っていなければ「現有」ではありません。

「既存」の例文

・『既存の部品を利用して修理する』
・『既存の考えだが斬新な解釈だ』

「現有」の例文

・『現有戦力では敗戦確実だ』
・『現有の機材だけでやりくりする』

まとめ

「既存」「現有」では表している意味合いが大きく異なります。

取り違えると意味が通じないのでそれぞれの言葉を正しく理解して使い分けてください。

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