この記事では、「操り人形」と「傀儡」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「操り人形」とは?
人の手によって顔や手、足を動かして人間のように感情を表すものを「操り人形」【あやつりにんぎょう】といいます。
人形の後ろから人間が手で手足を操作しては動物や人間、乗り物を立体的に見えるよう動きをつけて操るパペットを指すのです。
このようなところから、上司に操られてはいいなりになる人や、権力がある国に政権を握られていると思える弱小国を「操り人形のようだ」といった言い方をします。
「傀儡」とは?
箱の上で操っては子供達を楽しませるため人形を使って見せるのが「傀儡」【くぐつ】です。
人の手によって様々な動きを見せる人形を操る者は家がない放浪者で、街を歩いて曲芸を披露していました。
この放浪者を「傀儡師」と呼び、首に紐掛けて箱を持ち歩き、人が集まる所で披露します。
このような操り人形から「かいらい」といって、自分が持つ考え方を無視して、周囲の人の話や行動を真似する者を指す言葉として使うのです。
「操り人形」と「傀儡」の違い
「操り人形」と「傀儡」の違いを、分かりやすく解説します。
人間が操っては手足を動かすものを「操り人形」と呼びます。
日本では小さな箱の上で人形を操って人々を楽しませる「操り人形」を「傀儡」【くぐつ】と呼んでいました。
もう1つの「かいらい」という呼び方で使う場合は、自分の主義などに関係なく、他人の指示に従ってうまく利用されて行動する人を指す言葉です。
元々は文楽の人形のように動きを人の手で操って動かす人形からきています。
「操り人形」の例文
・『操り人形で日本の昔話を演じて保育園生を喜ばせた』
・『権力を誇示する工場長に逆らえない工員はみな操り人形だ』
「傀儡」の例文
・『店長が無理な指示しても、黙って動き回る店員は傀儡のようだ』
・『社長の表情を伺って動く社員は、傀儡のようで気の毒に見える』
まとめ
感情すらなく、操られる人形を指す言葉を2つ取り上げましたが、動画でどのような動きするか見てみるのも良い勉強方法となるでしょう。