「接受」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これは極めて限定されたシチュエーションでしか使われません。
では、「接受」とはどういう意味でしょうか。
また、「受領」とはどう違うのでしょうか。
この記事では、「接受」と「受領」の違いを分かりやすく説明していきます。
「接受」とは?
「接受」とは、文字通り「接して受ける」あるいは「直接受け取る」という意味の言葉です。
一般的に使われているものでは無く、特に「外交文書や外交使節」などを受け入れる時に使われます。
さらに、若干昔の表現として改まった文章などで使われることが多いものです。
「受領」とは?
「受領」とは、一般的に何か有形無形のものを受け取るという意味で使われる言葉で、多くは金銭などの価値があるものの場合に使います。
「領」という漢字には「占領」「領収」などで使われるように「自分のものにする」よいう意味があるので、「受領」にも「受け取って自分のものにする」よいうニュアンスが含まれます。
「接受」と「受領」の違い
「接受」と「受領」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、何かを受け取る、あるいは受け入れるという意味であることは同じで、全く同じ意味で使われることもあります。
しかし、多くのシチュエーションで、何をどう受け取るかが違います。
すなわち、品物や条件などを「直接」受け取るのが「接受」であり、「金品やそれに類するものを直接でも間接的にでも」受け取るのが「受領」です。
2つとも改まった文書などで使用されるので、通常の会話には出てきません。
まとめ
この記事では、「接受」と「受領」の違いを、解説してきました。
この2つ以外にも、何かを受け取るという意味の言葉は、「収受」「受理」「受取」「授受」「受入」などたくさんあります。
これらは、受け取るものや状況がそれぞれ特徴的であり、全く同じ意味のものは無いというのも面白いものです。