この記事では、「採算性」と「収益性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「採算性」とは?
「採算性」とは事業や商品として必要となるコストを取り返せるほどの売上が見込めるか、利益を出すことができるかを広く指す言葉です。
事業や商品の展開にはどうしても先になんらかの出費が必要になりますが、そのコストを掛けるに値する商業的価値があるかどうかが「採算性」と言えます。
予想される売上のような収入が高いかどうかを指すのに使われることもあれば、コストをペイするまでの期間やリスクに言及するために使われることもある言葉です。
「収益性」とは?
「収益性」とは大きな利益を出すための力です。
高い売上額を出せたりそれに必要となるコストが低いと大きな利益に結びつき「収益性」が高くなりますし、単価が安くても需要が非常に高く薄利多売で大きな利益を出せるのならそれも「収益性」が高いと言えます。
わかりやすく言えば儲かりやすさと言えるでしょう。
単純にどれだけ会社のお金を増やせるかという指標が「収益性」であり、利益が出ることを前提として計算されます。
「採算性」と「収益性」の違い
「採算性」と「収益性」の違いを、分かりやすく解説します。
商品や事業にかかるコストを取り返せるかからどれだけの利益をだせるかまで広い範囲で指すのが「採算性」で、どれだけの利益を出せるのか出しているのかが「収益性」です。
「採算性」はどれだけの利益を出せるかというポジティブな考えで使われることもあれば、支払う費用を取り戻せるのかという消極的な考えで計算されることもあります。
それに対して「収益性」は利益が出ることは前提でそれがどれだけ大きいかというポジティブな方向の考えになります。
まとめ
どれだけ大きな利益が見込めるかという点では共通しているものの、「収益性」はその意味しか持たず「採算性」はそれに加えて採算がとれるかどうかという意味でも使われます。
しかしそれだけに「採算性」は利益が出ること前提ではなく、利益が出るかもしれないけれど採算が取れないかもしれないという考えも含まれる点が、利益前提の「収益性」とは違うポイントと言えるでしょう。