例えば、新規にオープンするために建設中のショッピングモールがあったとして、「現時点でオープン時期は未定です」と言われたら、がっかりしてしまいます。
しかし、これが5年前の文章だとすると、既にオープンしている可能性もあります。
このように「現時点」は難しい言葉ですが、「現在」との違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「現時点」と「現在」の違いを分かりやすく説明していきます。
「現時点」とは?
「現時点」とは、文字通り、現在の時点という意味を持つ言葉であり、通常は、時間の一点を指します。
よく使われる表現としては「現時点での進捗は 50%くらいです」と言えば、そこから1時間経った時には変わっているということになります。
「現在」とは?
「現在」とは、「今」を表す言葉で、通常は「過去」と「未来」の真ん中に存在する「現在」ということを表しています。
したがって、「現在」であった瞬間はすぐに「過去」になってしまい、以前は「未来」であった瞬間が「現在」になっています。
「現時点」と「現在」の違い
「現時点」と「現在」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、時間の一時点を表す言葉で、今を示しているという意味では同じですが、若干のニュアンスの違いがあります。
それは、「時点」と「在る」の違いとも言えるでしょう。
すなわち、「現時点」は「今」という時間の中でも「何月何日何時何分何秒」という一点のことを表し、「現在」は単に未来でも過去でもない「現在」という概念的な時間に自分がいるという意味のなります。
その結果、「現時点」を使用した文章は、それが書かれた時期がいつかというのが非常に重要になります。
例えば、「このお店は現時点では休業中です」という記事があったとすると、これを読んだ人は、今このお店がやっているかどうかは調べる必要があります。
そして「現在ではポピュラーになっているゲーム」と言えば、その時がいつかはあまり関係なく、昔ではない今という意味で捉えることができます。
まとめ
この記事では、「現時点」と「現在」の違いを、解説してきました。
「現在進行形」という言葉があります。
これは現在において、進行しているという意味ですが、その「現在」とはどの「現在」でしょうか。
これは「現在」という言葉の曖昧さに起因するもので、例えば「私は買い物をしています」とSNSに書き込んでいる人が目の前で電車に乗っていたら、その「現在」は「過去」のことかもしれませんが、実際にスマホで買い物しているのかもしれません。