この記事では、「引当金」と「積立金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「引当金(ひきあてきん)」とは?
「引当金」とは、「翌期以降に発生する可能性が高い支出に対して、その支出額を見積もって計上する勘定科目」のことです。
「引当金」は、会社の経営上で起こりうるリスクへの備えとして、予め見積もっておくお金になります。
決算書では、貸借対照表のうちの資産の部のマイナス項目、もしくは「負債の部」に表示されます。
「引当金」の使い方
「引当金」は名詞として使われています。
「積立金(つみたてきん)」とは?
「積立金」とは、「積み立てておく金銭や積金」や「銀行や会社が一般目的のために保留する利益金の一部のお金」、「株主総会の議決や定款の規定によって積み立てたお金」を意味する言葉です。
「積立金」には以下の種類があります。
・「役員慰労積立金」(=役員退職積立金)
・「退職給付積立金」
・「新築積立金」
・「修繕積立金」
・「別途積立金」
・「圧縮積立金」
「積立金」の使い方
「積立金」は名詞として使われています。
「引当金」と「積立金」の違い
「引当金」は「会社経営で発生しうるリスクに備えて準備をしておくお金の勘定科目」という意味を表します。
それに対して、「積立金」は「一般目的のために保留する利益金の一部」や「株主総会の議決や規定の下で積み立てたお金」という意味を表します。
「引当金」の例文
・『天候被害によるリスクを考慮し、引当金を設けることにした』
「積立金」の例文
・『会社のバランスシートから積立金の項目をチェックする』
まとめ
「引当金」とは、「翌期以降に発生する可能性が高い支出に対して、その支出額を見積もって計上する勘定科目」のことです。
「積立金」とは、「積み立てておく金銭や積金」や「銀行や会社が一般目的のために保留する利益金の一部のお金」、「株主総会の議決や定款の規定によって積み立てたお金」を意味する言葉です。