「広義」と「狭義」は言葉の意味を説明する時に使う表現です。
2つの言葉はそれぞれ何を表しているのでしょうか。
今回は、「広義」と「狭義」の違いを解説します。
「広義」とは?
「広義」とは、「言葉の意味や意義を広くとらえること」を表します。
「広義」の使い方
言葉が持つ意味は必ずしもひとつとは限りません。
複数の意味を持っていたり解釈の余地があったりなど言葉の意味に広がりが見られることもあります。
言葉の指す意味に範囲の広がりがあるときに範囲を広くとらえることを指す言葉が「広義」です。
言葉の意味を絞り込まず基準を緩めて解釈することを表し、厳密に言葉を適用したり絞り込んだりするのではなく緩やかな基準を適用して言葉を理解することを示します。
「狭義」とは?
「狭義」とは、「言葉の意味や意義を狭くとらえること」を表します。
「狭義」の使い方
ある言葉の意味に解釈の余地や理解の幅があるときに定義の範囲を絞り込むことを指します。
派生した解釈や広がった意味を言葉の理解として認めず本来の意味など狭い範囲の基準だけを適用することを表す言葉です。
言葉の意味の範囲に広がりがある時になるべく誤解なく意味が伝わるようにするためにはあらかじめ意味の範囲を絞り込んでおく必要があります。
そのような意味の絞り込みを「狭義」といいます。
「広義」と「狭義」の違い
言葉の意味に範囲がある時広くとらえるのが「広義」、狭くとらえるのが「狭義」という違いで解釈されます。
広い方の意味を表す「広義」の方がより柔軟で斬新な解釈に近く、「狭義」は厳密な基準で判断された融通の利かない解釈になります。
「広義」の例文
・『広義ではかき氷もアイスの一種である』
・『広義で理解すると人によって解釈に差が出る』
「狭義」の例文
・『狭義では牛乳を使って作ったもののみがアイスクリームである』
・『誤解がないよう狭義に解釈する』
まとめ
「広義」と「狭義」は意味の範囲を広くとらえるか狭くとらえるかで区別されます。
どのような基準で言葉を解釈するかに注意して区別してください。