要介護者向けに提供する介護食の種類として「常食」と「きざみ食」があります。
2つの介護食にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「常食」と「きざみ食」の違いを解説します。
「常食」とは?
介護食の「常食」とは、「一般の人向けに提供される通常のものと同じ内容の食事」です。
「常食」の使い方
要介護者向けの食事は飲食中の事故を防止するため食べやすさや飲み込みやすさを工夫したいくつかの種類が提供されています。
「常食」は介護者向けに提供される食事のうち普通の食事と違いがない通常の食事を指します。
食べる人の好みに応じて食べやすいようカットすることはありますが、硬さやサイズなどは通常の食事のままです。
「きざみ食」とは?
介護食の「きざみ食」とは、「具材を小さく刻んで食べやすくした食事」です。
「きざみ食」の使い方
献立や味付けはそのままで具材の大きさのみを刻んで小さくした食事を指します。
食材の大きさは5?20ミリ程度が目安で、飲み込む力が弱っているものの自分で飲み下せる人向けに提供されます。
小さく刻まれいますがすりつぶしてペースト状にしたりなど原型が残らないほど小さくはしていません。
豆腐など柔らかい食材に関しては刻むことなくそのまま提供されます。
「常食」と「きざみ食」の違い
「常食」と「きざみ食」の違いは「具材の大きさ」です。
普通の食事と具材が同じ大きさで提供されるのが「常食」、普通の食事よりも具材を細かく刻んで提供されるのか「きざみ食」という違いで区別されます。
具材の大きさこそ違いますが基本的に献立は同一です。
「常食」の例文
・『食事面で問題はないので常食を提供する』
・『常食を食べられるまでに回復した』
「きざみ食」の例文
・『飲み込む力が弱いのできざみ食の方が食べやすい』
・『きざみ食でも味は変わらない』
まとめ
「常食」と「きざみ食」は具材の大きさの違いで区別されます。
噛む力や飲み込む力に合わせてふさわしい介護食を選びましょう。