「初版」と「重版」の違いとは?分かりやすく解釈

「初版」と「重版」の違いとは?違い

本を出版する際に使う言葉には「初版」「重版」があります。

この記事では、「初版」「重版」の違いを分かりやすく説明していきます。

「初版」とは?

「初版」とは出版された書物の中でも最初の版を示す言葉であり、第1版とも呼ばれます。

この「初版」は最初に出版されることからプレミア価格が付くものも多く、コレクターが集めるものとして人気です。

「初版」はある程度の売り上げを予測して刷られるものですが、相当大きな人気作でもない限り出版数は控え目になります。

このようなことから「初版本」は希少価値が高くなることが多く、元の値段を超えた鑑定額になるものも存在します。


「重版」とは?

「重版」とは出版された本を増刷する時に使う言葉であり、内容に加筆や修正を加えるのが特徴です。

「重版」は内容の加筆が必要な場合や、売り上げが好調な場合に行われることが多く、作者や出版社にとっては嬉しい出来事となります。

この「重版」が完成して売りに出されることを示す言葉には「重版出来」があり、読み方は「じゅうはんしゅったい」となります。


「初版」と「重版」の違い

「初版」は出版された書物の最初の版を示す言葉であり、版数が少ないものは希少価値が高くなりプレミア価格が付くものも存在します。

「重版」は出版された本を増刷する時に使う言葉であり、売り上げが好調な場合に行われます。

「初版」の例文

・『その漫画の初版本は専門店でプレミア価格が付いています』
・『その小説は初版であり、誤植が少し見つかりました』

「重版」の例文

・『重版が掛かったことから、やっとその漫画が買えました』
・『重版出来の連絡が来て、思わず嬉しくなりました』

まとめ

「初版」は初回の出版を示す言葉であり、売り上げが好調の場合はさらに増刷として「重版」が行われます。

「重版」は売り上げが好調な作品や人気作でされることが多く、内容に加筆や修正が成されるのが特徴です。

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