「講師」と言われる人は様々な分野に何種類かいますが、ある意味では特殊な扱いになっています。
それでは、この「講師」は「教師」とはどう違うのでしょうか。
この記事では、「講師」と「教師」の違いを分かりやすく説明していきます。
「講師」とは?
「講師」とは、ほかの人にものを教える先生の立場の人ですが、大きく分けて5つの場面で活躍しています。
大学などで、「教授」、「准教授」に次ぐ立場の「講師」つまり、「大学講師」、講演会と呼ばれる会で聴衆に講演する「講師」、塾などの特殊な学校で教える「塾講師」、そして青年教育(主に義務教育)の学校で、非正規で働く「講師」です。
これらはそれぞれ全く違う場面で働く人たちなので、「講師」の共通イメージを持つのは難しいでしょう。
「教師」とは?
「教師」とは、ほかの人にものを教える立場の先生のことを呼ぶ言葉ですが、カバーする範囲は大変大きく、「小中学校の先生」から、「家庭教師」、「私塾の教師」ピアノ、絵画、演劇などの「芸術関連の教師」、水泳やサッカーなどの「スポーツの教師」など、ほかにも数えきれない分野にたくさん教師がいます。
また、仏教の教えをとく人も「教師」と言います。
「講師」と「教師」の違い
「講師」と「教師」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、ともに何かを教える先生のことを表すものですが、様々な違いがあります。
その大きな違いは何の先生かに関わってきます。
まず、「講師」はある意味では明確な定義があり、大まかに言えば「大学の講師」、「講演会の講師」、「塾の講師」、「小中高校などでの嘱託の講師」の5つです。
それに対して、「教師」は、「大学」や「講演会」以外のすべての先生のことを言います。
その中には「技術や芸能を教える教師」や「家庭教師」なども含まれます。
つまり、人にものを教える人はとりあえず「教師」であるとも言えます。
まとめ
この記事では、「講師」と「教師」の違いに関して説明してきました。
たとえば、小学校の嘱託として「講師」をしている人がいますが、常勤の職員として雇われているのは「教員」と呼ばれる人です。
そして、正規の「教員」は「教諭」と定義されます。
このように先生の世界の呼称はとても複雑でわかりにくいと言えます。