「気質」と「性格」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「気質」と「性格」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気質」とは?
「気質」は、気だてや気性、肩書などを意味しますが、一般的に個人の性格の基盤を指すことが多くなります。
遺伝的や体質的に規定された感情的傾向を指す言葉で、個人の生まれ持った特徴を意味する言葉となります。
短気や陽気、情緒不安定、内気、社交的などを表す言葉となります。
言い換えれば、「キャラクター」や「本質」、「人格」、「天性」などと同じです。
「気質」の使い方
「気質」は、「職人気質」や「昔気質」、「学者気質」、「芸術気質」、「作家気質」などといった形で用いられます。
「性格」とは?
「性格」は、行動に現れる、その人固有の動きや感情、意志を意味します。
また、「性格」には、特定の物事に際立ってみられる傾向といった意味もあり、一般的に「性格」は先天的あるいは後天的に備わった性質を意味する言葉となります。
言い換えれば、「キャラクター」や「性質」などと同じです。
「性格」の使い方
「性格」は、「性格が良い・悪い」といった使い方のほか、「朗らかな性格」や「怒りっぽい性格」、「異なる性格」などといった形で用いられます。
「気質」と「性格」の違い
「気質」は、一般的に個人の性格の基盤を指し、個人の生まれ持った特徴を意味する言葉となります。
一方、「性格」は、先天的あるいは後天的に備わった性質を意味する言葉となります。
このことから、「気質」は先天的なものに対し「性格」は先天的なものの限らず後天的に備わったものも含まれるといった違いがあります。
「気質」の例文
・『職人気質の父に母はいつも困っていました』
・『私の父は江戸っ子気質で、喧嘩っ早いところがあります』
・『昔気質の母のしつけは厳しかったです』
・『我が家は代々続く芸術家気質です』
「性格」の例文
・『同じ環境で育てた兄弟でも、全く異なった性格に育つものです』
・『ほのぼのとした性格の彼女に魅かれ結婚しました』
・『私は性格学を研究しています』
・『急に彼が怒りっぽい性格になった』
まとめ
以上のように「気質」と「性格」の違いのポイントは、先天的なものか。
後天的に備わったものか。
といった違いになります。