この記事では、「不始末」と「不行き届き」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不始末」とは?
「不始末」は「ふしまつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「後処理の仕方が悪い様子」という意味で、ものごとが終わった後の取り扱い方が悪い為に良くない結果になることです。
2つ目は「人に迷惑がかかる行いをすること」で、ビジネスなどで失敗したり問題を起こしたりすることです。
「不始末」の言葉の使い方
「不始末」は名詞・形容動詞として「不始末だ・である」「不始末を詫びる」などと使われます。
「不」は「名詞または形容動詞の語幹に付いて、打ち消しや否定する意を表す接頭辞」という意味、「始末」は「ものごとの始めから終わりまでの細かいいきさつ」「あるものごとの最終的な状況」「ものごとの後片付けをすること」という意味、「不始末」で「ものごとの最終的な状況が良くないこと」になります。
「不行き届き」とは?
「不行き届き」は「ふゆきどとき」と読みます。
意味は「気のくばり方や注意が足りない様子」で、相手への気遣いが足りず物足りなく思わせる様子のことです。
「不行き届き」の言葉の使い方
「不行き届き」は名詞・形容動詞として「不行き届きだ・である」「不行き届きを諫める」などと使われます。
「不」は「打消しの意の接頭辞」、「行き届き」は「全てに行き渡ること」「すみずみまで注意を生き渡せるこ」という意味、「不行き届き」で「すみずみまで注意が行き渡らないこと」になります。
「不始末」と「不行き届き」の違い
「不始末」は「ものごとの最終的な状況が良くないこと」です。
「不行き届き」は「すみずみまで注意が行き渡らないこと」です。
「不始末」の例文
「不始末」の例文は以下の通りです。
・『火事の原因はタバコの火の不始末によるものだ』
・『部下の不始末を上司が詫びる』
・『パソワード管理の不始末により情報漏洩が起きる』
「不行き届き」の例文
「不行き届き」の例文は以下の通りです。
・『責任者が監督不行き届きを詫びる』
・『今回の不行き届きな点、何卒お許しください』
・『連絡不行き届きにつき大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません』
まとめ
今回は「不始末」と「不行き届き」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。