四字熟語の「東奔西走」と「右往左往」はそれぞれどのような意味を持ちどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、「東奔西走」と「右往左往」の違いを解説します。
「東奔西走」とは?
「東奔西走」とは、「あちこちをせわしなく駆けずり回ること」を意味する言葉です。
「東奔西走」の使い方
東に向かったり西に走ったりなどあちこち忙しく走り回る様子を表します。
目的を達成するために忙しく働くことを意味する言葉で、物事の実現が簡単ではなく時間も手間もかかるときに使われる四字熟語です。
東へ西へと駆け回るくらい忙しいという意味なので実際の移動距離や動く内容は関係ありません。
「右往左往」とは?
「右往左往」とは、「右へ左へと意味もなく動くくらいうろたえること」を意味する言葉です。
「右往左往」の使い方
本来は右へ左へと動く様子を表す言葉ですが、一般的には何の意味もなく右へ左へと動く無駄な動きを繰り返すくらい冷静さを欠いてうろたえた様子を表す言葉として使われています。
どうしようと繰り返しながら意味のない動作を繰り返すような混乱具合を表す言葉なので驚きのあまり固まってしまったような混乱具合に対しては使いません。
「東奔西走」と「右往左往」の違い
どちらも逆方向への移動を表す言葉ですが「東奔西走」が目的を持ってあちこち動いている忙しいさまを表す言葉なのに対し、「右往左往」は意味のない動作を繰り返し混乱しているさまを表す言葉という違いがあります。
「東奔西走」の例文
・『プロジェクト実現のため東奔西走する』
・『彼が東奔西走してくれたおかげでなんとか納期に間に合った』
「右往左往」の例文
・『右往左往するばかりで全く頼りにならない』
・『いつまでも右往左往していたところで状況は一向に改善しない』
まとめ
「東奔西走」と「右往左往」は動きの様子を表す言葉ですが、なぜそのような動きをしているのかその背景が意味に強く影響します。
具体的な動きのイメージを浮かべて正しい意味を理解してください。