この記事では、「密漁」と「密猟」の違いについて紹介します。
密漁とは?
密漁とは、国際的な協定や法令を犯したり漁業者同士のルールを破ったりして魚介類をとったりすることをいいます。
日本では漁業者などが組織的に行う場合もありますし、水産物の資源管理のルールをよく分かっていない一般人が行う場合もあります。
日本で行われる密漁で多いのは、アワビやナマコといった沿岸域に生息している水産物です。
アワビやナマコは高級食材として知られ、利益が大きいため密漁の対象として狙われやすいとされます。
また、暴力団などが密漁した水産物を売りさばいていることもあります。
それから日本ではほとんどの沿岸部で漁業権が設定されているので、漁業権を持たない一般の人が勝手に魚介類をとることはできません。
漁業権の対象となっている魚介類をとった場合、密漁となり罰金や懲役が科せられたりします。
密猟とは?
密猟とは、国際的な協定や法令を犯して陸上の動物をとることをいいます。
アザラシなどは海に生息していますが、哺乳動物なので密猟の対象となります。
密猟の目的は様々で、ペットとして飼うことを目的にする場合もありますし牙や皮を加工するために密猟を行う場合もあります。
絶滅が危惧されている動物などは希少価値が高いので、高値がつくために密猟が横行していることも多いです。
密猟の結果、数が大きく減少したり絶滅に追い込まれる動物もいます。
アフリカゾウは密猟の対象になることが多い動物ですが、これは象牙が工芸品などに加工されているからです。
密漁と密漁の違い
密漁も密猟も「みつりょう」と読みます。
密漁は魚やアワビ、ナマコ等の魚介類をとることで、密猟はアフリカゾウなど陸上の動物をとることをいいます。
アザラシやラッコ等は海で生息していますが、魚介類ではなく哺乳動物になります。
そのため密漁ではなく、密猟を使います。
まとめ
魚介類をとるのが密漁で、陸上の動物をとるのが密猟です。