「アイデンティティ」という言葉は、最近になって聞くようになったと思いがちですが、実はこの言葉自体は古くからあります。
心理学用語として認識されたのが最近なのです。
この記事では、「自我」と「アイデンティティ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自我」とは?
「自我」とは、英語の「ego」を日本語に訳したもので、自分のことを自分であると認識した結果のことです。
最近では「エゴサーチ」という言葉が頻繁に使われますが、これはネットで自分のことや自分のような人のことを書いた文章を探して一喜一憂することです。
このような行為は文字通り「自我」があるから行われます。
「アイデンティティ」とは?
「アイデンティティ」とは、英語の「identity」をカタカナで表記したもので、日本語で言えば「自己同一性」と言います。
「何と同一なのか?」ですが、それは「自分が考える自分」です。
つまり、「アイデンティティ」とは、他人と違う自分を受け入れるということです。
「自我」と「アイデンティティ」の違い
「自我」と「アイデンティティ」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、自分のことを表す時に使われるので、同じような意味の言葉だと思っている方も多いと思いますが、実はこの2つは原因と結果、あるいは過程と結論のような関係にあります。
つまり、自分が生きている社会の中で他人とどう違ってどういう思想のどういう立場の人間かを分析して、結局それが自分であると考える過程、あるいは考えが「アイデンティティ」であり、その「アイデンティティ」を持つことによって「自我」を認識するようになるということです。
まとめ
この記事では、「自我」と「アイデンティティ」の違いを、解説してきました。
「自我の目覚め」と呼ばれる時期がありますが、多くの人は、一生かかっても自分が一体何者なのかという質問に明確に答えられないでしょう。
実際には「わからないけど」自分は自分なのだと思っており、それは明確に他人とは違うという意識で生きているのでしょう。