「現存」と「残存」の違いとは?分かりやすく解釈

「現存」と「残存」の違いとは?違い

この記事では、「現存」「残存」の違いを分かりやすく説明していきます。

「現存」とは?

「げんそん」と読み、実際にあることを指します。

現実に存在していることです。

また、「げんぞん」とも読みます。


「現存」の使い方

現実にあるものに対して、「現存する最古の城」などと、使います。


「残存」とは?

「ざんそん」と読み、なくならないで残っているもののことです。

ほかの同類はすでに無くなってしまったけれど、まだ、無くならずに残っているという意味になります。

また、「げんぞん」とも読みます。

「残存」の使い方

他の同類は無くなってしまったあとも、なお残っているものに対して使います。

「残存機能」や、「残存価値」などと、組み合わせて使うこともあります。

「現存」と「残存」の違い

「現存」は、今、現在に存在しているという意味で、「残存」は、残って存在しているという意味になります。

違いは、「現存」は現在だけについて言っているのに対し、「残存」は、残っているという意味合いが入っていることです。

よって、「現存」は、増えたり減ったりするものに対しても使いますし、ひとつしかないものに対しても使います。

「残存」は、似たようなもの、同じもののうちの生き残りというニュアンスがあるので、徐々に減るものに使われることが多くなります。

「現存」の例文

・『現存する最古の3階建ての建物は、エリコの塔だといわれています』
・『現存するルノワールの絵を一枚でもいいから所有したい』

「残存」の例文

・『車の残存価値が少ないので、売っても仕方がありません』
・『パスポートの残存期間が短いので、更新しなければ留学できないと言われてしまいました』
・『時代は進みましたが、まだまだ古い偏見は残存しています』

まとめ

「現存」は、今現在あるという意味で、「残存」は同じようなものは無くなったが、まだ残っているという意味でした。

場面によって、使い分けてください。

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