この記事では、「痛切」と「切実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「痛切」とは?
「痛切」は「つうせつ」と読みます。
意味は、「身に染みて強く感じること」です。
あるものごとから受ける感情や考えが、非常に激しく身近である様子を表します。
「痛切」の言葉の使い方
「痛切」は名詞・形容動詞として「痛切だ・である」「痛切に感じる」などと使われます。
「痛」は「いた(い)」とも読み「身体や心が痛む」から転じて「程度が激しい」という意味、「切」は「き(る)」とも読み「刃物などで切る」から転じて「差し迫って感じる」という意味、「痛切」で「激しい度合いで差し迫って感じること」になります。
「切実」とは?
「切実」は「せつじつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「心に強く感じる様子」という意味で、本当にそうあって欲しいと強く思う気持ちを表します。
2つ目は「身近に深くかかわっている様子」という意味で、自分にとって深刻な問題であることを表します。
3つ目は「よく当てはまる様子」という意味で、内容が適切であることを表します。
「切実」の言葉の使い方
「切実」は形容動詞として「切実だ・である」「切実な問題」などと使われます。
「切」は「差し迫って感じる」という意味、「実」は「み」とも読み「草や木のみ」から転じて「中身が詰まる」「そらごとではない事実」という意味、「切実」で「差し迫って感じるそらごとではない事実のこと」になります。
「痛切」と「切実」の違い
「痛切」は「激しい度合いで差し迫って感じること」です。
「切実」は「差し迫って感じるそらごとではない事実のこと」です。
「痛切」の例文
「痛切」の例文は以下の通りです。
・『親友の必要性を痛切に感じる』
・『彼が必死に悔しさをこらえていることを痛切に感じる』
・『世間からの逆風を痛切に感じる』
「切実」の例文
「切実」の例文は以下の通りです。
・『平和は切実な願いだ』
・『ブラック企業からの転職は切実な問題だ』
・『事件当時の様子を切実に書き記す』
まとめ
今回は「痛切」と「切実」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。