この記事では、「服従」と「従順」の違いを分かりやすく説明していきます。
「服従」とは?
「服従」は「ふくじゅう」と読みます。
意味は、「他人の意志や命令の通り行動すること」です。
上下関係があったり、相手に弱みを握られているなどの事情で、自分は嫌だと思っても相手の言うことに絶対従うことを表します。
「服従」の言葉の使い方
「服従」は名詞として「服従する・した」「服従させる・させた」などと使われます。
「服」は「身につけるもの」から転じて「体や心に受け入れる」「つき従う」という意味、「従」は「したが(う)」とも読み「後について行く」から転じて「逆らわず言うなりになる」という意味、「服従」で「体や心に受け入れて逆らわず言うなりになること」になります。
「従順」とは?
「従順」は「じゅうじゅん」と読みます。
意味は「性格や態度が素直で、人に逆らわないこと」です。
性格が大人しく、人の言う通りに行動することを表します。
「従順」の言葉の使い方
「従順」は名詞・形容動詞として「従順だ・である」「従順な部下」などと使われます。
「従」は「逆らわず言うなりになる」という意味、「順」は「筋道に従って進むこと」「相手に付き従う」「都合がよい」という意味、「従順」で「相手に付いて逆らわず言うなりになること」です。
「服従」と「従順」の違い
「服従」は「絶対的に体や心に受け入れて逆らわず言うなりになること」です。
「従順」は「自ら相手に付いて逆らわず言うなりになること」です。
「服従」の例文
「服従」の例文は以下の通りです。
・『君主が家臣に絶対服従を誓わせる』
・『ブラック企業では上司に服従しなければならない』
・『体育会系では先輩に服従するものだ』
「従順」の例文
「従順」の例文は以下の通りです。
・『上司は社長には従順である』
・『大型犬は主人に従順だ』
・『従順な生徒を持つと担任は楽である』
まとめ
今回は「服従」と「従順」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。