初めてのことを行うときに、どうなるかを知るにある程度の予測が必要で、それには様々な方法があります。
それを「推論」とか「推測」と言いますが、違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「推論」と「推測」の違いを分かりやすく説明していきます。
「推論」とは?
「推論」とは、「わかっていないことを予測して論じる」ことを表す言葉で、「推」は「推し量る」、「論」は論じるという意味になります。
重要なのは「論じる」という部分で、ニュアンスとしては、だれかに説明できるくらいの客観的な論理展開が必要になります。
英語で「inference」と言います。
「推測」とは?
「推測」とは、「わかっていないことを予測する」ということを表す言葉で、「推」は「推し量る」、「測」は「測る」という意味になります。
英語では、よく使われる言葉で「guess」と言います。
「推論」と「推測」の違い
「推論」と「推測」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、共に「何かを類推して予測する」という意味の言葉ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。
それは「推測」が単純な予測であるのに対して、「推論」は論理の積み上げによって予測するという部分です。
したがって、導き出された結論は、「推測」では自分だけの思い込みであることも多く、「推論」のほうが確かであると言えます。
しかし、逆に「推論」の結果には自分の持っている論理展開に縛られる可能性があるために、自由な結論にはたどり着きにくいとも言えます。
まとめ
この記事では、「推論」と「推測」の違いに関して説明してきました。
これらの言葉が使われるシチュエーションを考えると、「推論」が使われるのは数学などのテストの問題であったり、学術書のなかであることが多く、一方「推測」が使われるのはもっとカジュアルな小説やブログなどです。
さらに同じような言葉は「推察」「推定」「推量」などたくさんあります。
これは何かを予測することが世の中にいかに多いかを示しています。