この記事では、「拝借」と「借用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「拝借」とは?
拝借は、はいしゃくと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、相手に敬意を示す語やあがめるといった意味の拝の漢字に、かりるという意味がある借の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ拝借は、借りるという意味をへりくだって言う語を表すのです。
「拝借」の言葉の使い方
拝借は、借りる事をへりくだった形で表現する際に使われる言葉となっています。
あくまで自らへりくだって言う表現なので、他人の行為に対して使う事は出来ません。
「借用」とは?
借用は、しゃくようと読むべき言葉です。
文字で表記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、かりるやゆるす等の意味を持つ借の文字に、もちいるや使うといった意味を有する用の漢字を付け加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から借用は、使用するために借りる事を示すのです。
「借用」の言葉の使い方
借用は、借りるという意味を持つ言葉として用いられています。
ただし借りるという意味を、少し改まって表現したい時に、この借用という言葉が使用されているのです。
更に借りる本人だけでなく、第三者が借りる事に対しても、この言葉を用いて、表現する事が出来ます。
「拝借」と「借用」の違い
拝借と借用の漢字表記を並べれば、拝の漢字と用の漢字の違いがある事を発見する事が可能です。
所がもう1つ漢字は共に借の漢字であり、どちらも借りるという意味を表現する言葉同士となっています。
とはいえ拝借は、借りるという意味をへりくだって表現した謙譲語で、自分の行為にのみ使われる言葉です。
一方の借用は、借りるという意味を改まって丁寧に表す言葉で、自分だけでなく第三者の行為にも用いる事が出来ます。
まとめ
2つの言葉は、共通する漢字がある上に、共に借りるという意味を示す言葉です。
ですが同じ意味合いでも相違点があり、拝借は、借りるという意味をへりくだって表す言葉であるため、自らの行為にしか使えません。
対する借用は、借りるという意味を改まって表現した言葉であり、自分だけでなく他者の、借りるという行為に対しても用いる事が可能です。