「貴族」と「豪族」の違いとは?分かりやすく解釈

「貴族」と「豪族」の違いとは?違い

この記事では、「貴族」「豪族」の違いを分かりやすく説明していきます。

「貴族」とは?

「貴族」とは社会的な特権を世襲している一族です。

この特権は属している国家元首に認可され与えられています。

豪奢な暮らしを営む上流階級とみなされますが、それは特権を活かした結果金銭につながっているからこそであり、世界中の歴史を見ても金銭的に貧困な「貴族」も少なくありません。

「貴族」は特権として自らの領地を持ちそこに一族を住まわせるなど地方に住むこともありますが、都に住んで地方に行ったことがなという「貴族」も多く存在しました。


「豪族」とは?

「豪族」とは地域に土着していて多くの財産や力を蓄えている一族です。

古代日本では各地域の支配者層を「豪族」と呼んでいましたが、古代以外では支配者や領主という意味は含まずに使われます。

古代以外の「豪族」は国家元首から特権を与えられているわけではありません。

その一族が持つ財産とその一族に従っている近隣住民による戦力が「豪族」の権力の裏打ちになっています。

また「豪族」は地域との密着性が高いので必ず地方に住んでいて、王都など地元を離れて暮らす「豪族」はいません。


「貴族」と「豪族」の違い

「貴族」「豪族」の違いを、分かりやすく解説します。

社会的な特権を世襲している一族が「貴族」で、多くの財産と勢力を持っている地方の一族が「豪族」です。

「貴族」の権力は国家によって保証されますが「豪族」の権力は財産と勢力によって成立しています。

また「貴族」は首都に居を構える一族も地方に根ざす一族もいますが、「豪族」は地方に根ざしている一族しかありません。

まとめ

「貴族」「豪族」はどちらも偉い一族ですが、国に認められているから偉いのかとお金や武力があるから偉いのかが大きな違いです。

歴史を見ると「貴族」には貧乏な一族も意外なほどに多いのですが、「豪族」は貧乏になるとそれに連れて勢力も失い「豪族」ではなくなるので貧乏な「豪族」はいません。

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