この記事では、「干害」と「干ばつ」の違いについて紹介します。
干害とは?
干害とは、水不足の状況に陥る干ばつによって発生する被害のことをいいます。
干害で起こる被害には、農作物の成育に悪影響が出て収穫量が減ってしまうことが挙げられます。
農作物を海外に輸出している国もあり、そういった国で干害が起きると他国にも大きな影響が出てしまいます。
収穫量が減れば、農作物全体の値段も上がります。
それから発展途上国では大規模な干ばつが起きると、飢えで苦しむ人が増えて命を落とす人が出ることもあります。
社会不安や貧困を招き、民衆による暴動が発生したりもします。
また、山火事のような自然火災も起こりやすくなります。
森林火災は大気汚染も招くので、人々の健康に悪影響を及ぼすこともあります。
その他にも河川の水量が減ることで、漁業に悪影響を及ぼしたりもします。
干害というと農作物の被害をイメージする人も多いですが、海と山はつながっているので漁業にも影響が出てしまうのです。
干ばつとは?
干ばつとは、極端に降る雨が少なかったり全く降らなかったりして水不足の状況に陥ることをいいます。
日本でも昔は度々干ばつが発生してきましたが、近年は灌漑施設が発達したため大規模な干ばつにはならなくなってきています。
その反対にアフリカ等の国々では、干ばつが増えています。
森林の伐採が影響していることが、原因の1つに考えられます。
森林には保水力があるので、干ばつを防ぐ効果があります。
しかし、農地を増やすために森林を伐採する人が増えたので、そうすると砂漠化が進行してしまいます。
そうなると、深刻な干ばつが発生するようになります。
干害と干ばつの違い
干ばつは雨が降らずに水不足の状態に陥ることで、干害は干ばつによって引き起こされる被害のことです。
干ばつが起きなければ、干害が発生することはありません。
まとめ
干ばつによって発生する被害が干害です。