この記事では、「困苦欠乏」【こんくけつぼう】と「耐乏生活」【たいぼうせいかつ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「困苦欠乏」とは?意味
日々の生活が普通にできない状態を「困苦欠乏」【こんくけつぼう】といいます。
食事もろくに食べられないは、水も止まってしまいそうな状態であるため、生きていくことさえ難しい生活している人を指すわけです。
一般家庭の生活水準よりもかなり低く、その日あるだけのお金を使い、安く売られている野菜を買って味噌汁やおじやを作って食べたり、切れた服を縫って着る、髪は自分で切るなどして生きるほど貧しい生活を送ります。
「耐乏生活」とは?意味
貧しいことを耐え忍んで日々の生活を送ることを「耐乏生活」【たいぼうせいかつ】といいます。
自分が食べたいと思う食材が買えないは、欲しいと思う雑貨や家具、服が揃えられない生活のため趣味もできない、遊びに行くお金さえないという状態が続くわけです。
しかし、それでも何とか耐えて生きようと思う人は、腹いっぱいに食べられない生活であっても、いつか変わるだろうと思いながら家族で励ましあいながら生活します。
「困苦欠乏」と「耐乏生活」の違い
「困苦欠乏」と「耐乏生活」の違いを、分かりやすく解説します。
生活必需品が揃わず、白米もない、服もろくに買えないため貰い物を着るといった極貧生活する人を指すのが「困苦欠乏」といいます。
毎日の生活を続けることすら難しいため、ボランティア団体から着るものや食べ物を受け取って生活している人もいるわけです。
もう一方の「耐乏生活」は、食べられなくても、新しいものが買えない状態でも精神的に家族で支えあって耐え、毎日生きることを意味します。
「困苦欠乏」の例文
・『アジア諸島では、生活が困苦欠乏の国民が多い』
・『困苦欠乏のため同じ服を何年も着ていて馬鹿にされた』
「耐乏生活」の例文
・『買いたいものが買えない不自由な耐乏生活はとてもつらい』
・『食べ物がない耐乏生活を送る私に、近所の人が食料をくれた』
まとめ
どちらもお金がろくにないので普通の生活が出来ない状態を指す言葉ですが、金銭的に困って苦しむ日々を送るのか、精神的に耐えているかの違いがあると覚えておくといいでしょう。