「原寸大」と「実寸大」はどちらも大きさを表す言葉です。
具体的にはどのような大きさのことでどんな違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「原寸大」と「実寸大」の違いを解説します。
「原寸大」とは?
「原寸大」とは、「元の大きさと同じであること」を意味する言葉です。
「原寸大」の使い方
元になるものを参考に書き起こした図面や形を再現して作った模型など、モデルになるものが存在するものにおいてモデルと同じであることを表します。
各部の寸法が同じ大きさなので必然的に形状も同一です。
「実寸大」とは?
「実寸大」とは、「実際に測ったときの寸法と同じ大きさであること」を意味する言葉です。
「実寸大」の使い方
モデルになるものを実際に測定して調べた寸法とそっくりそのまま同じ大きさであることを表します。
制作する段階で実際に測定した数値データをもとに製作した場合に用いられる表現です。
「原寸大」と「実寸大」の違い
「原寸大」と「実寸大」はどちらも元の大きさと同じ大きさであることを意味する言葉です。
2つの言葉の違いは「実際に大きさを計測できるかどうか」です。
「実寸大」は実際に計測した寸法と同じ大きさであることを意味する言葉なので計測した数値データを基に制作した場合に使います。
「原寸大」は元になるものと同じ大きさであることを意味しますが実際に測定していない場合も含みます。
アニメに登場する架空のロボットは設定として実際の大きさは存在するものの物体としての実物は存在しないので実際に長さを測定することは不可能です。
そのような場合は設定として存在する元の大きさと同じサイズという意味で「原寸大」と表現します。
現存する自動車のプラモデルなどは実際に長さを測定できるので「実寸大」といいます。
「原寸大」の例文
・『原寸大で再現された精密なプラモデル』
・『高さ18メートルの原寸大で再現されたスーパーロボットの立像』
「実寸大」の例文
・『実寸大だけあって本物と見紛うばかりの完成度だ』
・『実寸大の模型を飾るには広いスペースが必要だ』
まとめ
「原寸大」と「実寸大」は非常によく似た意味の言葉ですが測定可能かどうかで区別されます。
それぞれの意味を正しく理解して使い分けてください。