この記事では、「厳寒」【げんかん】と「極寒」【ごっかん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「厳寒」とは?意味
厳しい寒さを「厳寒」【げんかん】といいます。
手足が震えてかじかむほど寒い日を指す言葉であり、凍えてしまうほどの寒さにそのままでは立っていられないといった状態のとき使うわけです。
あまりの寒さのため、外に出るのも厳しく感じて家の中にこもってしまいます。
外に出しておいた洗面器の水が厚く凍ってしまったり、屋根からは多きなつららが垂れ下がるほど辺りが冬模様となった状況が伝わります。
このような状況から寒さが厳しい状態であるとき「厳寒期は苦痛である」といった言い方をして、いかに厳しい状況であるか表すわけです。
「極寒」とは?意味
もっとも寒さがひどいことを「極寒」【ごっかん】といいます。
座っていれば、芯から凍ってしまうのではないかと思うほどの寒さを表せる言葉です。
家の中にいても足先から寒さが伝わり、凍えてしまいそうだと感じる寒さであるため、思わず暖房を強にした前に座り込んでじっとしてしまうでしょう。
それだけ「極寒の地」は、冬になるとマイナス20℃以下になります。
「厳寒」と「極寒」の違い
「厳寒」と「極寒」の違いを、分かりやすく解説します。
池の水が凍り、ピンとはるほど厚い氷になってしまう状況を「厳寒」といいます。
寒いを超えて、とても寒くて外にいられないといった場所で使う言葉であり、寒さに強い木々も枯れてしまうほど気温が低く状況を表すわけです。
もう一方の「極寒」は、厳しい寒さを通り越して、もう息を吸うのも大変なほど寒い状況を表します。
凍死するのではないかと思うほどの寒い日は、外に干した洗濯物もパリパリに凍ってしまうほどです。
「厳寒」の例文
・『厳寒の夜は庭の木がピキッと割れる音が辺りに鳴り響く』
・『客が来ないので、収入がない厳寒期はつらくて潰れそうだ』
「極寒」の例文
・『極寒の地では海が凍り、吹雪で目の前が見えずに歩けなかった』
・『登山家はひとりで極寒の地へ旅立ち、二度と戻らなかった』
まとめ
どちらも厳しい寒さを表せる言葉ですが、「極寒」の方が「厳寒」よりも気温がかなり低く、どの場所よりもひどく寒い状況を指すと覚えておくといいでしょう。